国籍によって美容治療の好みが異なる?

2020年2月にカンボジアで起業し、美容スキンクリニックを開業しました。開業した直後からコロナ禍が始まったにもかかわらず、徐々に多くの患者さまに受診していただけるようになりました。

当クリニックは日系ですが、プノンペン市内には多くの外国人が住んでいるため、受診してくださる患者さまの国籍は多岐にわたります。

患者さまの国籍内訳は、時期によって異なりますが、4割がカンボジア人、2割が日本人、残り4割をフィリピン人・マレーシア人・アメリカ人・フランス人・中国人・シンガポール人など十数ヶ国の患者さまが受診されています。

日々の診療で興味深かったのが、患者さまの主訴(受診目的)・肌の悩みが年齢・性別のみならず、国籍別でも特徴があった点です。

 

① カンボジア人の傾向

受診する年齢層が20代が多いということもあり、ニキビやニキビ跡の相談をされることが多いです。また、受診する男性の比率が高いのも特徴です。そして男女を問わず「美白」を希望されているため、グルタチオンの入った美白点滴や水光注射・IPL(フォトフェイシャル)などを好む傾向にあります。また、日本製のスキンケア商品に強い関心を示す方が多いです。

当クリニックはカンボジア唯一の日系美容クリニックであるため、医療クォリティーを信頼して受診していただいている印象です。

 

② 日本人の傾向

主に20~50代の各年齢層の女性が受診されます。アンチエイジングを目的に、日本で行ったことがある治療を継続される方が多いようです。カンボジアの強い日差しと乾燥で、肌にダメージを受けてしまうことを気にされています。あと、口コミでしょうか、脱毛を希望する男性も増えています。

当クリニックは、日本人の好みに合う治療メニューを構成しているため、馴染みやすいのかもしれません。また日本の美容クリニックと比較しても、治療価格を大幅に抑えていることが好評で、定期的に幅広い施術をお受けになる方も多いです。

 

③ 中国人・中華系の傾向

当クリニックは中国語で宣伝・広告を出していませんが、最近は口コミでの患者さまが増加しています。中には、プノンペンから200㎞近く離れた町から友達・家族連れで来られることも珍しくありません。

特徴として、多くの患者さまは最初から既に治療内容を決めており、美容点滴や水光注射では特定の有名ブランドを指定することが多いです。特に医薬品の品質管理・安全性を重視されているため、当クリニックをお選びになっていると聞いております。

 

④ アセアン系(フィリピン・マレーシア・タイ)の傾向

当クリニックの国籍別患者数ではフィリピン人が第3位です。男女問わず、本当に美容が大好きな方が多いです。そのため、当クリニックでは非常勤でフィリピン人看護師を採用しているくらいです。

アセアン諸国出身の患者さまは普段なら自国に戻った際に美容治療を受けていたそうですが、このコロナ禍では出入国が難しく、たまたま当クリニック開業のタイミングで受診を始めた方が多いようです。特徴はリピート率の高さです。また、「美白・美肌」効果がある施術を何でも体験しようとする好奇心の強さも印象的です。

当クリニックの広告・プロモーションはSNS上に英語のみで発信していますが、アセアン諸国出身の患者さまは皆、情報のキャッチがとても速いです。

 

⑤ 欧米系の傾向

北米・ヨーロッパ・オセアニア出身の患者さまの多くは、肌のたるみ・シワを気にされており、ボトックス注射・ヒアルロン酸注射などの治療を好まれます。その次に脂肪溶解注射・糸リフトに興味を示されます。一方で、シミの治療や美容点滴には関心が薄い印象です。

多くの方はカンボジアにある他の美容クリニックの治療レベル・安全性に不安を感じていて、日本人専門医のいる当クリニックをお選びになっているとのことです。シェムリアップなどの遠方からお越しになる方もいらっしゃいます。口コミなんでしょうか、ボトックス注射のみを希望して何人もの患者さまが連続して受診され、一気にボトックスの在庫がなくなってしまったこともありました。ただ一般的には、治療方法の選択には慎重な方が多く、十分に説明を聞いてから判断される傾向にあります。

 

以上、当クリニックを受診していただいた患者さまの治療の好み・傾向を書いてみました。

プノンペンではCOVID-19陽性者の急増のため、2021年4月1日に夜間外出禁止令が発令され、夜8時から朝5時までの外出が厳しく制限されました。もちろん患者さまにとって美容治療どころではありません。さらに4月中旬から3週間のロックダウンがあり、当クリニックも一時閉鎖を行いました。2021年10月1日現在はカンボジア政府による制限は大幅に緩和されていますが、当クリニックは予約枠を制限して診療を継続しています。しばらくご不便をお掛けするかと思いますが、すべての患者さまの安心・安全を考慮して、満足していただける美容治療を提供したいと考えております。

カンボジアの医療環境:日系クリニックと日本人医師

増加する海外の在留邦人

2020年2月頃からのCOVID-19のパンデミックにより、海外渡航が難しい世の中になってきました。そのため、渡航の予定変更を余儀なくされた人も多いのではないでしょうか。私の住むカンボジアでも、在留外国人の一時帰国が増え、カンボジアへの入国者数も激減しているようです。

ただ今回の特殊な状況を除くと、海外移住・長期滞在する日本人は毎年増加しており、今後も増加していくことが予想されます。また、芸能人が日本を離れて海外移住したというニュースも最近は珍しくないような気がします。

外務省のデータ(2019年)によると、海外在留邦人(日本人)の総数は約141万人とのことで、地域別では北米が在留邦人全体の約37%(51万8755人)を占め、次いでアジアが約29%(41万4380人)、西ヨーロッパが約16%(22万3049人)という順になっています。

また、国別では私が住んでいるカンボジアの在留邦人は4,216人登録されており、国別順位は29位です。隣国のタイには79,123人(国別順位4位)、ベトナムには23,148人(同14位)の日本人が住んでいることを考えると、カンボジアに住む日本人はかなり少ないと言えます。確かにASEAN諸国の中でカンボジアの経済規模は小さいですが、外国人フレンドリーな環境でもありますから、今後の伸びしろは大きいのではないかと感じています。

 

海外生活で気になるのは治安と健康?

やはり海外に住んでいて気になるのは治安と健康かもしれません。もしも海外で病気やケガをした時は、日本とは医療制度や医療水準も異なるため、どこの国に住んでいるかによって状況は異なります。医療先進国だと安心ではありますが、それでも語学力にかなりの自信がないと医師や看護師との会話に困ってしまいます。

そこで、多くの海外旅行傷害保険には日本語ヘルプデスクや通訳サービスがあるわけですが、診察室で医師と患者の具体的なやり取りまで通訳してくれるとは限りません。そのため、滞在している国に完全に慣れるまでは、不安や不便との隣り合わせになってしまいそうです。このような時、もし日本人医師や看護師が現地にいれば、在住日本人の安心感と利便性はもっと向上するはずです。

 

意外と多い?カンボジアで働く外国人医師

世界の多くの国では、外国人医師や外資系の医療機関の参入は厳しく規制されています。日本も同じく、外国人医師が日本国内で医療行為を行うには、日本の医師国家試験(日本語版または英語版)に合格し、厳格な審査を受ける必要があります。

しかし、カンボジアの場合、海外の医師免許を保有している外国人医師にはカンボジアの医師国家試験は課されず、必要な資格書類を提出し審査を通過することで、カンボジア国内での医療行為が認められます。歯科医師や看護師も同様です。

もちろんカンボジア政府もいい加減な医師を排除するために厳格な審査を行っているので、ご安心ください。実際、私がカンボジアで医療行為許可証(医師免許)を取得する際には、多くの必要書類を提出し、審査に時間を要しました。具体的には、パスポート・VISA・日本の大学医学部卒業証明書・成績証明書・医師免許証・専門医証書・行政処分関係英文証明書・無犯罪証明書などの原本および英語版を提出しました(今はもう少し煩雑になっているようです)。私が聞くところ、カンボジアには日本以外に、中国・韓国・台湾・タイ・フィリピン・ベトナム・アメリカ・フランスなど出身の医師がいるようです(ボランティアで医療活動を行っている医師を除く)。

最近はカンボジアでも正式な医師免許を持たないニセ医者や闇医者が問題になっているようなので、外国人医師の審査は甘くはないです。母国で何らかのトラブルを起こした経歴のある医師には、カンボジアでの医療行為は許可されません。

 

やっぱり安心。日本人医師のいる病院・クリニック

現在、カンボジアの首都プノンペンには、日本人医師が働いている病院・クリニックがいくつかあります。日系では、「ケンクリニック」「サンインターナショナルクリニック」「サンライズジャパン病院」「オリエンタルジャパンスキンクリニック」、外資系では「ラッフルズメディカル」などが挙げられます。市内にいくつかある日系の歯科クリニックにも複数の日本人歯科医が勤務しています。日本人在住者の数から考えると、充実している方ではないでしょうか。

カンボジアに住む外国人はあまりローカルのクリニックには行きたがらないので、外国人医師がいるクリニックや病院には一定の需要があります。さらに、カンボジア人の富裕層も外資系の医療機関を好んで受診する傾向にあるようです。

例えば、日系の美容クリニックである「オリエンタルジャパンスキンクリニック」の患者層ですが、カンボジア人4割・日本人2割・残り4割はフィリピン人・シンガポール人・中国人・アメリカ人・フランス人・オーストラリア人といったように多様な国籍となっています。一方、同じく日系の「サンインターナショナルクリニック」では、6-7割を日本人患者が占め、残りをカンボジア人・中国人などの患者で占められるそうです。

 

カンボジアでの美容クリニック選び 5つのポイント

カンボジアの首都プノンペンでは、他の東南アジアの都市と同様に美容クリニック・エステサロン・スキンスパなどが次々とオープンしています。SNSでの画像投稿が日常生活の一部となった今、写真にどう映るかが重要視されているからかもしれません。

カンボジアに住んでいると、どこでどんなクリニック(美容皮膚科・美容外科)を受診したらいいのか迷うのではないでしょうか。これには日本での病院・医者選びとは異なった視点が必要です。やはり安心・安全が最優先されますから、カンボジア在住医師の立場からクリニック選びのポイント5つを解説していきたいと思います。

 

① 本当に医療施設なのかどうか

② 医師の経歴が明確かどうか

③ 治療内容・必要性を十分に説明してくれるか

④ 複数言語で対応してくれるか

⑤ 派手な広告やプロモーションを連発していないか

 

① 本当に医療施設なのかどうか

これを読むと、一瞬「はぁ?」と思うのではないでしょうか。

「〇〇クリニック」という看板を見ると、普通は医師と看護師がいる医療施設だと思うはずです。しかし、カンボジアでの“Beauty clinic”や“Skin clinic”は、カウンセラーに相談できる場所というようなイメージもあるため、単なるエステサロンやスキンスパがクリニックを名乗っている場合があります。同じく、“Beauty center”も医療施設ではない場合があります。美容医療を受けるつもりで受診しても、資格を持たないスタッフが施術を対応することになりますから、ご注意ください。

さらに、医療施設でないにもかかわらず、患者に注射や投薬までしてしまうサロンも存在します。もちろんカンボジアでも違法ですが、どこからか薬剤を入手して無資格のスタッフにより自己流の治療が行われることも珍しくありません。万が一のトラブルが起こった場合の対処法を持っているわけではないので、リスクしかないと思われます。

 

② 医師の経歴が明確かどうか

カンボジアの美容クリニックには、外国人医師が治療を行う外資系クリニックも数多く存在します。しかし、それらの外国人医師は非常勤であることが多く、治療が終わるとすぐに帰国してしまい、フォローアップが必要な時に相談できないケースもあります。またカンボジア人医師が常駐していても、十分な臨床経験がない場合もあります。カンボジアでは、美容外科・皮膚科・形成外科などの専門医資格を持っていない医師が多く、数日間から数週間の美容セミナーや研修に参加しただけでも、経験者として扱われる傾向にあるくらいです。やはり、そのクリニックの医師がどのような経歴・属性を持っているかの確認は必要かと思います。

 

カンボジアの美容クリニック:気になる治療費用は?

 

日本で美容皮膚科・美容外科を受診したことはありますか?

やっぱり一番気になるのは「値段」ですよね。興味はあっても、ちょっと敷居が高そうなイメージがあるかもしれません。健康保険ではカバーされない領域ですから、実際どうしても治療費が高額になってしまいます。やはり消費者心理で少しでも安く治療を受けたいとの思いから、日本からわざわざ韓国やタイに行って美容治療を受ける人も少なくありません。

ここカンボジアの首都プノンペンでも多くの美容クリニックが乱立しています。地元のカンボジア人しか行かないような庶民的なクリニックから大規模な外資系クリニックまでピンキリです。当クリニックは小規模ですが、カンボジアでは珍しい日系の美容皮膚科クリニックです。

 

① 海外の日系クリニックは高い?

② 誤解を招く価格を提示してないか?

③ ちゃんと料金表を掲載しているか?

④ 結局、カンボジアの治療費用は安いのか?

 

① 海外の日系クリニックは高い?

当クリニックは2020年2月にオープンしましたが、当初は「日本人医師が診察・治療をするクリニックだから、どうせ値段は高いだろう」と思われていたようです。しかし、実際に受診していただいた患者さまから、「他の美容クリニックと比べて、意外と治療費は高くないんですね」との感想をいただきます。確かに、日本でも海外でも美容クリニックを開業するのは何かとコストがかかり、治療価格に跳ね返ります。私がカンボジアで美容クリニックを開業した動機として、なるべく良心的な価格で、安心・安全な美容医療を提供したいとの思いがありました。おそらく日本の美容クリニックの価格相場より30~50%は安くなっているかと思います。また別の機会に書きたいと思いますが、私は2016年よりカンボジアに移住して、現地の病院やクリニックで勤務してきましたが、いろいろな美容治療後のトラブル症例を診てきました。やはりきちんと臨床経験を積んだ専門医が安全な医療を提供しなければならないと感じました。

 

② 誤解を招く価格を提示してないか? 

例えば、プロモーション広告で、「プラセンタ注射50%オフ」「脂肪溶解注射1本3000円」などの広告が出ていたとします。お得だと思って受診しても、会計の段階になって納得できないこともあるかもしれません。もしプラセンタ注射のディスカウント前の価格が法外に設定されていれば、50%オフになろうが安いとは感じません。また、1本の脂肪溶解注射が3000円だとしても、診察の段階で「あなたは脂肪が多いので10本は必要です」と言われれば、想像よりかなり高くつきます。おそらくその患者さまはもう二度とそのクリニックには来院されないでしょう。いくらインパクトがあっても、おとり広告に患者さまは良い印象を抱きません。

 

③ ちゃんと料金表を掲載しているか?

一般に、カンボジアの美容クリニックでは、料金表を出していないことが多いです。普通ならクリニックのウェブサイトや受付に料金表を分かりやすく提示するべきだと思うのですが。

日本の美容クリニックでは、患者トラブル・クレームとして最も多いのが支払いに関するものだと聞きます。海外の美容クリニックでも同じではないでしょうか。カンボジアの美容クリニックの場合、料金交渉で値引きされるケースも多いようですが、事情をよく知らない外国人の患者さまには不信感・不公平感を生むだけかもしれません。

治療を受ける前には、必ずトータル費用の確認をされた方がいいかと思います。提示された治療費の他に、診察料・〇〇サービス料・〇〇チャージ・税金(10% VAT)など、いろいろと加算される恐れもあるのでご注意ください。ちなみに、当クリニックの場合、ウェブサイトと院内の治療メニュー表に税込み価格を掲載しており、後から余分なコストを患者さまに負担させないようにしています。

 

カンボジアの美容医療の評判は?

「カンボジアの美容治療ってどうなの?大丈夫?」

形成外科専門医として働いていると、このような質問をよく聞かれます。正直、どう答えたらいいのか戸惑ってしまいます。自分の限られた見聞だけで一方的に評価するのも、ちょっと上から目線な気もしますが。ただカンボジアの美容医療に関して、いくつか気が付いた点もあるので書いてみたいと思います。

① あまりにも玉石混交の美容業界

② 治療価格は適正か?

③ 闇医者・ニセ医者には絶対に近寄らないこと。

④ 青い鳥症候群?患者はより良い治療を求めて海外へ。

⑤ 「秘伝のレシピ」は伝わらない?

⑥ 結局、カンボジアでの美容治療はオススメできるか?

 

① あまりにも玉石混交の美容業界

カンボジアでは人気のある業種は次々に出店が加速する傾向があるようです。プノンペンの街を見渡すと、カフェ・エステサロン・マッサージ・フラワーショップなど、あたかもコピペしたかように過剰供給されている印象です。美容クリニックも例に漏れずあちこちで見かけます。

美容クリニックは十分な資金さえあれば開業できるのかもしれませんが、適切に運営・維持するのは実際のところ大変です。そもそも十分な経験と知識のある医師が診療クオリティーに責任を持たなければ成り立ちません。

カンボジア国内では美容皮膚科・美容外科を専門に習得できる医療施設がないため、海外で臨床経験を積むカンボジア人医師もいるようです。もしくは外国人の美容外科医がカンボジア人医師にレクチャーして技術を習得させているようです。中には経験不足のまま軽いノリで開業してしまう医師もいるらしく、その場合はクオリティーに期待できないでしょう。

 

② 治療価格は適正か?

どこの国でも美容治療を受けると、そんなに安くは済まないものです。同時に適正価格というのも分かりにくいものです。プロモーションの連発や低価格すぎるクリニックにも怪しさを感じてしまいます。

カンボジアでは様々な美容情報が交錯しており、何が真実で何がガセなのか、現地の人も混乱しているかもしれません。医師としての臨床経験から、どう考えても効果のないような治療法が信じ込まれている場合もあります。ネット通販で激安価格に釣られて、インチキ美容機器や製品を購入させられる人もいれば、肌の悩みに付け込まれて美容クリニックで高額な治療プランを契約させられてしまう人もいます。

以前に私の友人のカンボジア人もニキビで悩んで地元の美容クリニックを受診したところ、レーザー治療・フェイシャルマッサージ・スキンケア商品・サプリメントを含んだ治療プランをUS$1100で契約させられていました。日本人の感覚でも高額ですし、そもそも日本では健康保険でカバーされる治療です。すぐに解約するようにアドバイスしましたが、解約できなかったそうです。結局、彼のニキビなんて治っていません。まず最初に私に相談して欲しかったと思うと同時に、カンボジアで適正な価格で良心的な治療を提供したいと思うに至りました。

 

③ 闇医者・ニセ医者には絶対に近寄らないこと。

日本でも医師免許を持たない無資格者により美容治療が施されてトラブルになるケースがあります。カンボジアでも同様に、中国やベトナムから来たような看護師・無資格者により格安で美容治療が施されているようです。大した説明もなく、得体の知れない薬品を肌に注射されることもあるらしく、本当に恐怖でしかないと思います。治療はホテルの一室や自宅出張で行われることがあり、施術者の足取りを追うことは不可能です。結局、泣き寝入りするしかないのが現状です。

そもそも、専門医は合併症をできるだけ回避する技術や、合併症が生じた際の対処方法も学んでいます。不適切な場所で治療を受けることは、自らリスクを呼び込んでいるように思えます。

 

④ 青い鳥症候群?患者はより良い治療を求めて海外へ。

情報収集能力に長けたカンボジア人の富裕層は、美容治療を求めて海外に行くことが多いそうです。また、カンボジア在住の外国人も隣国のタイに行ったり、母国に帰国して美容治療を受けることがあるようです。これはカンボジア国内の美容医療に満足していないという理由かもしれません。ネットではいろいろな情報が溢れているため、韓国やタイやシンガポールに行って美容治療を受ければ、すべてが解決されると思うのでしょうか。

当クリニックは2020年2月に開業しましたが、このCOVID-19による海外渡航制限により海外に行って治療を受けられないという患者さまが多く来院されました。話を聞いてみると、わざわざ国外に行くほどでもないような簡単な治療ですら、カンボジアで受けていない印象を持ちました。海外に美容治療を受けに行く理由を聞くと、「カンボジアでどこのクリニックが良いのか分からず、何となく不安だから」だそうです。

海外で治療を受けるデメリットは、渡航費用の問題だけでなく、治療後のアフターフォローをすぐに医師から受けられないことです。言語の違いもありますし、困った時にすぐに対応してもらえるとは限りません。また海外の美容クリニックだからと言って、何か特別な治療があるとも限りません。外国の医療に対する漠然とした期待感があるのでしょう。カンボジアにも経験豊富で優秀な医師がいるわけですから、まずは身近な範囲での情報収集を始めてもいいかと思います。

 

NABOTA

カンボジアでのボトックス治療って、ちょっと不安に思います?

カンボジア初の日系美容クリニック「オリエンタルジャパンスキンクリニック」。安全で信頼していただける治療を実践する中で、ボトックス治療を例にして当クリニックの方針をお伝えします。日本人医師が現地で美容医療を行う上で、気を付けていることをご紹介しています。

Skinoren cream

アゼライン酸クリーム:医師がオススメ、ちょい足しスキンケア

日々のスキンケアで困ったことはありませんか?

その日の体調や季節などによって、肌の調子は変わるもの。ニキビができたり、皮脂が多くなったり、赤みが出たりすることもあるかもしれません。そんな肌トラブルの対策として、毎日のスキンケアにちょっとだけ足してみるのをオススメします。それが「アゼライン酸」クリームです。

アゼライン酸は小麦やライ麦などの穀類や酵母に含まれている天然物由来の酸で、安全性が高い成分です。ニキビ治療薬として、ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど世界の80カ国で承認されており、30年以上も使用されています。また酒さ(持続する赤ら顔)の治療にも適応があるります。日本では医薬品としての承認がないので、知らない人も多いかと思います。

 

アゼライン酸クリームの効果は?

 

主に下記の5つの効果が挙げられます。

① 毛穴の詰まりを改善する(角栓除去)

② 過剰な皮脂分泌を抑える

③ アクネ菌に対する抗菌作用

④ 美白作用(メラニン生成抑制)

⑤ 抗炎症・抗酸化作用

このような働きにより、ニキビの発生を抑え、悪化を予防します。しつこいニキビの赤みやニキビ後の色素沈着でお悩みの方にも効果が期待できます。日本ではニキビ治療薬として、ディフェリンゲル(アダパレン)やベピオゲル(過酸化ベンゾイル)が第一選択薬とされていますが、それらの薬剤が肌に合わない場合に使用が検討されることもあります。

また、マイルドな皮膚剥離作用(ピーリング効果)があるため、肌のキメ・質感や色ムラの改善にも効果があります。

 

副作用はある?

アゼライン酸は多彩な効果を持ちながら、ほとんど副作用がないため、長期間使用することができます。ただ、天然物由来の酸ということもあり、外用した部位に「熱感」「かゆみ」などの刺激症状を生じることがあります。通常30~60分程度で消失しますが、チリチリと刺激が続く場合には、使用回数や使用量を減らすことをオススメします。

また、アゼライン酸はトレチノイン(ビタミンA誘導体)やレチノールと効果が似ていますが、妊娠・授乳中の方でも安心して使用できます。

 

リポヒドロキシ酸(LHA)ピーリング新登場!! AHAやBHAはもう古い?ケミカルピーリングは次の世代へ。

最新美容情報:次世代のケミカルピーリング LHAピーリングがカンボジアに上陸!

(1) ケミカルピーリングとは?
(2) ケミカルピーリングの効果
(3) このような肌の悩みにオススメ。
(4) ケミカルピーリングで使われる薬剤
(5) ケミカルピーリングの副作用
(6) 第4世代ケミカルピーリング 「LHAピーリング」が新登場!

 

(1) ケミカルピーリングとは?

「ケミカルピーリング」をご存知でしょうか?

日本の美容医療ではすっかり定番となった美肌治療の1つですが、カンボジアではまだ馴染みの薄い治療のようです。

ケミカルピーリングとは、肌に薬剤を塗ることで、古くなった角質を溶かして取り除き、肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常なサイクルに整えて、肌を新しく生まれ変わらせる治療法です。

この美肌ケアの歴史は古く、古代エジプトのクレオパトラがロバのミルク風呂に入っていたり、中世のフランス貴族が酸化したワインやシャンパンで洗顔していたということでも知られています。

 

(2) ケミカルピーリングの効果

カンボジアはご存知の通り、毎日にように蒸し暑く、強い紫外線・大気汚染にさらされています。私たちの肌にとっては過酷な環境です。

これらの影響により、肌のターンオーバーのサイクルは乱れ、古くて汚れた皮膚細胞が角質として肌表面に残ってしまいます。その結果、ニキビ・くすみ・小じわ・乾燥など様々な肌トラブルを引き起こします。

ケミカルピーリングは、肌表面の不要な角質や毛穴の汚れを取り除き、肌のターンオーバーを正常に戻す働きがあります。そのため、毛穴づまり解消によるニキビ予防効果、皮脂分泌の正常化、肌の透明度が向上し、なめらかで健康的な肌に生まれ変わることができます。

また、ピーリングにより肌の浸透力が高まるため、日々のスキンケアの有効性を高める効果もあります。

 

美白のためにできること:カンボジア女性は美白至上主義?

十数年前の日本では一時期、若い女性の間で黒く日焼けした肌(ガングロ)がブームになっていましたが、現在は透明感のある白い肌が好まれているようです。

ここ東南アジアの女性の間では、一貫して「美白」であることは最優先・最重要課題です。カンボジアにある私の美容皮膚科クリニックでも状況は同じで、受診するカンボジア人の患者さまの多くは「美白」を主訴としています。

もともと肌の黒い人は、皮膚のメラニン色素量が多いため、美白には限界があります。そのことを患者さまにお伝えした上で、「レーザー治療」「美容点滴治療」「美白クリーム」などを組み合わせながら、美白を最大化する治療計画を立てていきます。

しかし、「美白」はクリニックの治療のみで達成できるものではなく、毎日のスキンケアやライフスタイル改善を通して健康な肌を獲得することがとても重要となります。

カンボジアに住んでいる日本人にも肌の不調を訴える方は多いですので、下記を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

美白に必要なこと

まず、顔が暗く見えてしまう原因として下記の5つが挙げられます。

①日焼けしている

②疲れ・睡眠不足

③肌が乾燥している

④栄養のバランスが悪い

⑤便秘または下痢

何か当てはまるものはありますか?

肌が暗く見える原因によって改善方法が違いますので、原因をしっかりと見極めて、それに合った改善法を実践することが美白への近道です。

 

①日焼けしている

まず日焼け対策としてサングラスをしていますか?カンボジアはご存じの通り、一年を通じて紫外線が強いです。目から紫外線が入ると、目の細胞がダメージを受けるため、脳が全身にメラニン色素を作るように指令を出します。それにより肌が黒くなってしまいます。外出する時はサングラスをかけて、紫外線から目を守りましょう。

 

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