最新美容情報:次世代のケミカルピーリング LHAピーリングがカンボジアに上陸!
(1) ケミカルピーリングとは?
(2) ケミカルピーリングの効果
(3) このような肌の悩みにオススメ。
(4) ケミカルピーリングで使われる薬剤
(5) ケミカルピーリングの副作用
(6) 第4世代ケミカルピーリング 「LHAピーリング」が新登場!
(1) ケミカルピーリングとは?
「ケミカルピーリング」をご存知でしょうか?
日本の美容医療ではすっかり定番となった美肌治療の1つですが、カンボジアではまだ馴染みの薄い治療のようです。
ケミカルピーリングとは、肌に薬剤を塗ることで、古くなった角質を溶かして取り除き、肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常なサイクルに整えて、肌を新しく生まれ変わらせる治療法です。
この美肌ケアの歴史は古く、古代エジプトのクレオパトラがロバのミルク風呂に入っていたり、中世のフランス貴族が酸化したワインやシャンパンで洗顔していたということでも知られています。
(2) ケミカルピーリングの効果
カンボジアはご存知の通り、毎日にように蒸し暑く、強い紫外線・大気汚染にさらされています。私たちの肌にとっては過酷な環境です。
これらの影響により、肌のターンオーバーのサイクルは乱れ、古くて汚れた皮膚細胞が角質として肌表面に残ってしまいます。その結果、ニキビ・くすみ・小じわ・乾燥など様々な肌トラブルを引き起こします。
ケミカルピーリングは、肌表面の不要な角質や毛穴の汚れを取り除き、肌のターンオーバーを正常に戻す働きがあります。そのため、毛穴づまり解消によるニキビ予防効果、皮脂分泌の正常化、肌の透明度が向上し、なめらかで健康的な肌に生まれ変わることができます。
また、ピーリングにより肌の浸透力が高まるため、日々のスキンケアの有効性を高める効果もあります。
(3) このような肌の悩みにオススメ。
- ニキビ、ニキビ跡
- 毛穴の開きが気になる
- 肌のくすみ、シミ、黒ずみ
- 小じわが気になる
- オイリー肌や乾燥肌
(4) ケミカルピーリングで使われる薬剤
ケミカルピーリングで使われる酸は、いくつかあります。欧米では、トリクロロ酢酸(TCA)やフェノールといった強い酸が使われることもあります。これらの酸は、皮膚の真皮層まで炎症反応を引き起こすことで、皮膚を新しく再生させようとするものです。これはアジア系の肌には刺激が強く、色素異常・瘢痕化(キズアト)などの副作用が懸念されます。
したがって、最近では肌に負担の少ない酸として、アルファヒドロキシ酸(AHA)やベータヒドロキシ酸(BHA)などが好まれて使用されています。
AHAは、別名フルーツ酸とも呼ばれる植物などに由来する酸で、グリコール酸・乳酸・リンゴ酸・クエン酸などが挙げられます。ケミカルピーリングではグリコール酸が最も一般的に使われています。
BHAは、サリチル酸とも呼ばれ、AHAよりやや刺激が強いとされています。しかし、「サリチル酸マクロゴール」という肌にマイルドで効果的な薬剤が開発され、現在、日本の美容医療では人気のケミカルピーリングとなっています。
その他、LHA(リポヒドロキシ酸)というサリチル酸誘導体が、世界最大の化粧品会社として知られるフランスの「ロレアル」で開発され、第4世代のケミカルピーリングとして応用されています。
(5) ケミカルピーリングの副作用
日本を含めたアジアでは、主にケミカルピーリングの薬剤としてAHAやBHAが使われています。アジア系の肌に適した低侵襲な濃度に調整され、安全なレベルで治療が行われてはいますが、まれに副作用も生じます。
一般的な副作用として、痒み・発赤・ヒリヒリ刺激感・肌の乾燥・一時的なニキビの悪化などが挙げられます。
ケミカルピーリングの後は、化粧水・保湿剤などでしっかり補水・保湿をしましょう。また、肌が敏感となっているため、十分な紫外線対策も必要です。
※グリコール酸やサリチル酸を使ったケミカルピーリングは医療行為です。専門医の指示のもとで施術される必要があります。
(6) 第4世代のケミカルピーリング 「LHAピーリング」が新登場!
ケミカルピーリングの薬剤として、「強い炎症を引き起こす=効果的」という誤解がありました。しかし最近になって、さらに低刺激で肌のバリア機能を損なわず、肌の再生を促す薬剤が登場しました。これがLHA(リポヒドロキシ酸)です。
次世代のケミカルピーリングの主役と呼ばれるLHAは、従来のAHAやBHAよりもpHは高く(弱酸性)、分子量が大きく、かつ脂溶性で、ゆっくりと表皮に浸透していく特徴があります。そして、角質と角質の接着をゆるめ、古い角質がはがれやすくなるため、肌のターンオーバーが正常化されていきます。また、角化細胞の形状や配列が整い、角質層の構造や機能が改善されるため、うるおい・弾力のある肌が形成されていきます。LHAピーリングにより、肌の「ふわふわ感」「すべすべ感」を実感していただけるのは、こういった特徴のためです。
LHAピーリングでは、線維芽細胞の活性化によりコラーゲンやエラスチンの構築が促され、皮膚を分厚くする効果があることから、従来のPeeling(剥離)というよりも、Filling(満たす)というキャッチコピーが使われている所以です。
以上のように、ケミカルピーリングは低侵襲で様々な美肌・アンチエイジング効果を期待できる安全な治療です。
肌は約28日の周期でターンオーバーが行われ、約3ヶ月かけて生まれ変わります。そのため、一度のケミカルピーリングですべての肌トラブルが治るわけではありません。治療を継続することで徐々に効果が現れますので、自己判断で中止せずに、医師の指示に従って治療を続けることをオススメします。